手芸教室
細い糸から生み出される
小さくて深いオヤの世界を体験してみませんか
レース編みなどのトルコの伝統的な手芸を学びます。
色とりどりの糸やビーズで編むモチーフは、繊細で可憐と日本女性にも大人気!編んだ作品は身近な小物から、アクセサリーやファッション、インテリア用品などにアレンジができ、可能性は無限大です。
かぎ針を使ったことのない方から、レース編み上級者まで、レベルに合わせて様々な技術を用いるクラスをご用意しました。
初めてご参加される方には、講師が材料・道具を準備しますので、手ぶらでお越しください(糸は1色300円でご購入いただけます)。
トゥーオヤ
トゥーオヤとは、トルコのかぎ針編みの縁取りレースのことを指します。トルコ女性のスカーフを縁取るためのかわいらしいレースで、様々なモチーフがあり、母から子へ受け継がれるトルコ伝統の手芸です。トルコ文化センターでは多くの生徒さんがトゥーオヤを楽しんでいます。皆様と一緒に学べることを心よりお待ちしています。
オヤ(Oya)とは
オヤとは、トルコの女性たちが着用するスカーフの縁飾りの総称です。様々な技術を用いて生み出される多種多様なモチーフは、花言葉のようにそれぞれ意味があり、かつては身に着ける女性たちの気持ちも表現していました。手先が器用なことがよい嫁の条件とされるトルコでは、オヤなどの手芸は年頃の娘たちが自分をアピールする手段でもありました。結婚する際にもオヤはとても大切な役目を果たします。結婚が決まると、近所の人や親せきに嫁入り道具(チェイズ)をお披露目する伝統があり、細かいオヤの施された何十枚ものスカーフやタオルは欠かすことができません。オヤの技術によって、花嫁がいかに器用な娘であるかが評価されるのです。そのため、娘を持つ母親は、娘が小さいうちからオヤなどの手芸を教え、嫁入り道具のためにオヤ付のスカーフを一緒に編んで準備をします。
また、oyalamak=「オヤをする」、という動詞には、「暇をつぶす」という意味もあり、オヤ編みはトルコの女性たちの伝統的な趣味でもありました。夫と子供を送り出した主婦たちや娘たちが友人宅に集まり、チャイと持ち寄ったお菓子を食べながら、それぞれ手芸をしつつお喋りをするのは、トルコでよく見られる光景です。同時に、近所の人たちとの大切な情報交換の場であり、娘たちにとっては手芸を覚える、また息子がいる母親たちにとっては花嫁候補の品定めをする場でもありました。
現代では都市部などではオヤ編みのできない女性も少なくありませんが、地方では今でも夏休みなどの時間があるときに、母親や祖母や近所の人たちから、オヤを習う伝統は続いています。
受講料
レッスン料:4,400 円 / 1時間